Feb 26, 2005

かたかた(2000.5.16)


ずいぶん壊れてるね と君はいう
そうさ もうこの耳のあたりからゼンマイが飛び出しているだろう
と 僕はいう
ね この街がいくら前から同じ形の雲を流しているにしても
こんな壊れてサボテンの刺のようなアンテナが
幾本もアタマから飛び出しているような僕が
時刻を秒まで合わせて 新しいくつなんか買って
ひょこひょこと
猫みたいな光る眼をさせて
ゼンマイを揺らしながら歩いていることもたしかなんだ

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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