Feb 26, 2005

私信(1999.2.16)


紙を燃やすのはたのしい
よりわけて
要らない文字を燃していく

破ろうとする私信には
約束の文字が見られる
それが守られたのか
どうか

目からたぶん草むらが入る
それは茂って茂って
地面に落ちた虫ピンを隠す
それは錆びながらも
相変わらず尖っている

セーターを着た青い柱の
陰に
耳鳴りが届くのは
草むらに
ピンを見つけるから

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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