Feb 26, 2005

精巧なキチン質(2000.10.31)


ときどき
キチン質の甲虫や
もやもやする有機性のものが
さまざまな段階ののちにくることを忘れる

そう
まとまりなんだ
集落を作って
その
微細な
習俗が
それで全部のまとまりなんだ

熱が胸を開くように
気圏の外にいく矢印をもって
でも
還るのが
たちまち消える蒸気みたいに思える

種 昆虫
種 街でいろいろ燃やす

ジーンズの裾が三年間でずいぶん擦りきれる
そのように
習俗が
沈殿していく

かぐわしい花と血

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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