Feb 26, 2005
服喪(2000.9.5)
本は小鳥のようにぼくの部屋に入ってくる
そんなに本を読むぼくじゃないけど
小鳥はたちまち むくろになる
ある朝まだやわらかい陽射しの時刻
おもむろにむくろの胸を右手で開ける
すると
砂糖の結晶のような文字が
ぱらぱらと机にこぼれる
そいつを眼で拾う
輝かしい喪の時刻
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