Feb 26, 2005

猫は(1999.10.5)


猫は
長屋の板の穴くぐって
裏の石に座ってタバコを吸っている
カップ酒のカップが
汚れた人形のあいだに転がっているし
割れガラスはガムテープで補修してある
窓から見えるテレビは
サンドストームで
古い新聞が袋に溢れている

猫は
爪を立ててタバコを右手に持って
ヤブガラシの蔓の向こうの
もう一つの長屋の玄関を見ている
裸電球が昼なのに点いていて
おしろい花がはみ出している

夜逃げって
なんかいい
遠い不知火海岸とかってふう

どんな場合だって
女の尻はつるつるのお肌
女の尻はつるつるのお肌

猫は

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://449741.ztxs.asia/~shimirin/blosxom/blosxom.cgi/poem/poem172.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.













Captcha:
To prevent comment spam, please retype the characters in this image:

Enter the text here: