Feb 26, 2005

紋様(1999.5.11)


空き地を過ぎると
アタマがぼーっと夏の絵草子を浮かべている
地味な紋様の紙に
一文字

そこから始まる夏の歳時記
絵草子は水辺の草に群れる昆虫から
黄色い花などに移っていく

一人で道から外れ
丘の畑に出て
なんでもない木々の揺れをみているような
ことどもも描いてある

江戸の水
紋様は青海波だ
くすんだ色が艶をもってくる
夜 海に出てみよう

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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