Feb 26, 2005

麦科(1999.4.27)



夢のつづきに雨雲が
肌から溶ける

いつもの住宅街の小道
竹薮の前のフェンスから
無理やりたけのこがよじり出ている

先日麦科の猫草を
ベランダの木のプランターに移植して
そいつは繁り
猫はときどき
日にごろごろしたり
昆虫を追いかけたりしている

季節がぼやけて見える
今日のたけのこは
ついに金属のフェンスを破っている
道の文字は「とまれ」ばかり

透明な畑がアタマのそこここにあって
猫草がゆらゆらしているのは
午前の点景ではある

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://449741.ztxs.asia/~shimirin/blosxom/blosxom.cgi/poem/poem149.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.













Captcha:
To prevent comment spam, please retype the characters in this image:

Enter the text here: