Feb 26, 2005
溶解する冬(1998.12.29)
木の骨が
散らばっている
耳が凍るような夜
手のひらに載せた葉が
寒さの結晶のようなのは
靴が野道を行く
その意思を表わす
葉が変哲もない
茶色の残骸であるとき
靴は凝っている
じっと見ていると
葉の上に街が展開される
それは放浪者が見る
幻視に似ていなくもない
溶解する冬は
それは
まぼろしと
播種に似ている
WriteBacks
http://449741.ztxs.asia/~shimirin/blosxom/blosxom.cgi/poem/poem132.trackback
writeback message: Ready to post a comment.