Feb 26, 2005
金・新市街(1998.9.8)
しろがねの
風
記録されない9月の雲
金が映る
それを僕は秋のなかで
熱として頬に受けている
246が多摩川を渡りきったあたりで
頬に受ける
金・新市街
遠くの明かりが
ぶれて
虫のようなクルマが
流れているのを見る
(たしかに僕はひどいよ
でも涙腺はある)
金
新市街
僕らは煙草に火をつける
《とほくまでゆくんだ ぼくらの好きな人々よ》
吉本隆明「涙が涸れる」より
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