Feb 26, 2005

風紋(1997.9.30)


幾分かは微細な形が
人の線によって
おおまかに捕らわれる
微細な砂は
フェティッシュな
指によって再構成され
ともすれば
町の人が奈落と呼ぶ
段ボールハウスのほうへ行くこともあるが
それが財を呼ぶのを知れば
右往左往して
回収しようと蟻のように動きだす
だが
彼らには不可解なのだ 砂が
風紋をないがしろにするとき
じつは風をないがしろにしている

ほら
作っているでしょう
台所で しとねで
脳神経を流れる電流の縞は
観察すべき
雲の流れ

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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