Feb 26, 2005
乾いたくちびる(1997.3.25)
乾いたくちびるに
甘い蜜が欲しくなる
瓶に沈む文字片
が欲しい
ぼうふらのように沈んで
豆腐のように四角で
眼の縁は乾き
耳は粉を噴き
花がすべて沈殿してしまったら
少し甘い
液が
線路に沿って垂れている
蜜が欲しい
罅のなかの罅の
雲の白濁した
蜜に
一尾の淡水魚が
火になって泳いでいく
WriteBacks
http://449741.ztxs.asia/~shimirin/blosxom/blosxom.cgi/poem/poem040.trackback
writeback message: Ready to post a comment.