Feb 26, 2005

秋葉原(1996.10.15)


万世橋の石の手すりに
草履があってユニックスの本が載せてあった

ぼくらはネギを食う
昼食の蕎麦のためにネギを刻む
梱包されたネギは
まだ開かない八百屋さんの
前の道路に投げ出されてあった

ツクモ電機の
エレベーターのなかで
太郎くんと花子さんに会った
「あなたもコンビーエヌイーポンですか」
と笑って言った
「いえ僕はマッコンチュチュチュです」
と言った
「そうっす」

ソースをトンカツにかける
漫画がうれしい季節になりました
携帯テトリスを
あの若妻は
1300円で買った

カリフォルニア大学サンタクルーズ校の
黄色いナメクジのTシャツは
映画のギャングが着ているほど
好まれてる
太郎くんは漫画の吹き出しのなかで
花子さんに
篠原ともえみたいじゃん
と言った
あのフォント
巴があるフォント
タンタンは太郎くんのトレーナーに描かれ
僕のナメクジに話しかける

毎週水曜
古いクラウンに乗ったおじさんが
燃えないゴミを漁り
がらくたを後部座席に載せる

秋は紅葉
でも見に行くか

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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