Feb 26, 2005

ミミズです(1996.8.6)


いままで言うのを避けてきましたが
じつは私はミミズです

煙草くわえて
駅への道を急ぐのは
そこはかとなくミミズです

泥棒もいっぱい
変態もいっぱい
詰まったカバンは
しおれっちまった
しおれさせた

帽子をかぶり
カバンを提げて
南から歩くのは
ミミズですミミズです

影が
一年草の茎みたいに
ゆるゆるしおれて
しおれさせて
跡が白く残る

菓子屋のおばさんが
水を撒く
夏の正午の知らせに
白く

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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